イノベーション

科学と技術

医学はますます複雑になってきています。 医療研究は、病態生理学の理解を深め、莫大な量のデータをモデリングすることが求められる、作用機序に基づく科学となっています。 皮膚機能の深い知識と、より効果的な診断検査の開発は、皮膚の病気や症状を予防するソリューションの改良に役立ちます。

技術は新しい機会を創出します

医学界以外の技術、例えばロボット工学や小型化技術では、新しい領域の模索とスキルの開発が求められ、私たちにとっては機会でもあり挑戦でもあります。 新しい技術は、私たちの皮膚と皮膚疾患の分子レベルでの理解に革命をもたらし、個人に合わせた医療への道を開くものです。 例えば、皮膚にマイクロチップを埋め込んで様々な要因を計測し、患者ごとに治療法を決められるようになるのも間近なことです。 増加する高齢者の皮膚の健康のための製品を開発するのもまた、私たちにとっての確かな機会です。

イメージング技術

新しいイメージング技術は、新薬の組織や細胞への効果の定性定量評価を可能にします。 またこの技術は、ヒトへの適切な処方を見出すのにも役立ちます。

免疫組織化学(IHC)による細胞成分と組織タンパク質の検出は、皮膚疾患の生理病理を理解するために重要です。 蛍光顕微鏡を使ったIHC検出は、一般的にタンパク質に用いられ、その他の細胞成分には、マルチスペクトル顕微鏡プラットフォームを使ったより複雑な検出法が用いられます。

Normal skin: nuclei (DAPI Blue colorant) and epithelial cells (CK10 red colorant)
免疫蛍光で、皮膚内のタンパク質を検出することができます。
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アトピー性皮膚炎患者のKi67免疫組織化学(IHC)検出 Ki67バイオマーカーは、細胞増殖と密接に関連しています。

AD lesional skin
アトピー性皮膚炎の病変した皮膚

 

Non lesional skin
病変のない皮膚

 

マルチスペクトル・プラットフォームは、薬剤標的を選択する際の仮説を強化するカギとなります。 蛍光色素でバイオマーカーを標識することで組織切片を観察でき、高解像度の画像が迅速に得られます。

Multispectral analysis of inflammatory infiltrate in acne skin lesion
尋常性ざ瘡病変部の炎症細胞浸潤のマルチスペクトル分析通常の皮膚: 核(DAPI青色染色)と上皮細胞(CK10赤色染色)